#40 休日の大学はこの世で最も時間がゆっくり流れている
「今日の日記は何を書こうかな。」
大学の図書館のスターバックスでそんなことを考えながら、ぼんやりとコーヒーをすすっていた。
ふと外に目をやると、青空と紅葉が綺麗だった。せっかくだから大学の中を少し散歩することにした。
今日は土曜日なので人気はまばらだ。
ふらっと歩いていると、ベンチにカップルがいたり、犬の散歩をするおじさんがちらほらと見えた。
名古屋大学のメインストリートだ。
夏は青々繁る木が並び、冬は道いっぱいに落ち葉が並ぶ。
ずっと奥まで続くこの道路は、休みの日には閑散としている。
今日は天気がいい。
そこから少しだけ足を進めると、古代アリーナに着く。なんで古代アリーナなんだろう。それは永遠の謎である。今日は誰もいなかった。たまに学生が何かの余興用の撮影をしていたり、サークルのバンドがライブをしている。
大木の紅葉が綺麗だ。
名古屋大学には門がない。そのため大学の間を道が走っている。ここだけは平日と同じくちょっとうるさい。
奥に広がるは芝生だ。今日は暖かいから芝生で小さな子が遊んでいた。この芝生は有能だ。たまに学生が講義をサボって昼寝をしている。ここで遊ぶこともできる。この前キャッチボールしたっけ。
そろそろ図書館に戻ることにした。
この小道が大学の中で一番好きな場所だ。
すっと伸びる道に木漏れ日が差している。遠くで子どもたちの笑い声が聞こえる。ちょっとよれた服の学生とすれ違ったりする。ここを歩くと時間がゆっくり流れる。
帰ってきた。
大学の中にカフェがあるのはありがたい。今日は人も少ないから静かな雰囲気なのも良い。
さて、日記も書き終えたし作業をもうひと頑張りするとしよう。
ふらっと名大に来てはいかがでしょうか。
ではまた。